本日は、令和8年度第3回福井県歯科衛生士会 特別研修《口腔機能実地指導対応研修会》を開催いたしました。
この研修会は、今年度の診療報酬改定において従来歯科衛生実地指導料の加算としていた、歯科衛生士による口腔機能に関する実地指導を行った場合の評価が「口腔機能実地指導料」として新設された事に関して、その施設基準を満たす為の研修会として緊急に開催する事となりました。
今回は、公立能登総合病院 歯科口腔外科部長、日本老年歯科医学会摂食機能療法専門歯科医師の長谷剛先生、
桶狭間病院藤田こころケアセンター、公益社団法人日本歯科衛生士会理事の渡邊理沙先生のお二方をお招きしてご講演頂きました。
お二方共に、日頃から臨床の場でご活躍されており、今年度の診療報酬改定について 現在の現場からの生の声を対面で聞かせて頂いた事で、より深く対応の仕方を知る事が出来た素晴らしい研修会になったと思います。
長谷先生からは、改定の内容の説明を詳しく解説して頂いた他にも、口腔機能低下症と言う病名どころか オーラルフレイルと言う言葉さえ無かった頃から現在に至るまでの、高齢者の口腔機能の低下に対する取り組みと色々な歴史の振り返りも教えて頂きました。
もう義歯を入れて完結という時代は終わった、8020のその先 人生100年時代は機能の衰えにも目を向けて行かなければいけない、口腔だけでは無く全身を診る事や他職種連携の必要性など 今後の進むべき道についてのお話もありました。
また今回の口腔機能発達不全症・口腔機能低下症に該当していない、30代〜50代の空白期間の方々に対する危惧などのお話もされていました。
渡邊先生からは、口腔機能発達不全症及び口腔機能低下症におけるそれぞれの症状別に、具体的な対応の仕方や指導法についてや使用する器具の使い方の説明などをお話して頂きました。
他には、症例を用いて 幾つものアセスメントを分析し、診断して、介入計画を立案するという流れや管理の仕方も教えて頂きました。
今回の改定は、歯科衛生士の役割拡大やその専門性を高く評価する内容が多数盛り込まれています。
また、「当該指導を行う歯科衛生士の処遇の改善に係る取組を行っていること」と言う、歯科衛生士の地位と待遇の向上を後押ししてくれる内容にもなっています。
この改定を機に、歯科衛生士の活躍する場が益々増えて行く事が期待出来るのではないかと思います。