今日は、福井県歯科医師会学術講演会に出席しました。
今回は3名の講師の先生がご講演くださいました。
お1人目は、福井県医師会理事の伊部晃裕先生で「在宅医療における栄養管理の意義」と題した講演でした。
85歳以上の人口が2040年に向けて増加が見込まれ、医療と介護との複合した需要がより必要になってくると思われるが、
超高齢者社会の中では、就労者数が減少する中、医療・福祉職の人材確保が大変になるであろうという問題。
都市部と過疎地域との医療提供体制の違い、在宅患者の数の増加、訪問看護の利用率の増今後の医療体制の問題点を
考える事の必要性などをお話頂きました。
田舎の病院では、後継者が町から出て行ってしまう事も多く、町から病院が無くなってしまうのではないかという事も
問題となってくるようです。
私の実家も、本当に田舎にありますので、そういったような現実は、日頃から実感します。
難しい問題ですね。
お2人目は、福井県食品加工研究所の五十嵐めぐみ氏で「嚥下調整食のポイント集の活用について」との講演でした。
福井県長寿福祉課、福井県歯科医師会、福井県栄養士会の3者合同で作製した「嚥下調整食のポイント集」について
お話頂きました。
ポイント集には嚥下調整食を作る時にあると便利な道具であるとか、とろみ剤の使用方法、気をつけたい食材など、細かい
所まで詳しく載っていて、一般の方に指導する時にもわかりやすいと思いました。
また、嚥下調整食の分類、コードについてのお話は、介護に関わる専門職が共通の認識を持って対象者様と関わる事が出来る
ようにするためにも、大変役立つツールだと思いました。
3人目は、公立能登総合病院 歯科口腔外科部長の長谷剛志先生の「誤嚥と窒息の異なる食支援の考え方!~対応の方向性
を見誤らないために~」と題した講演でした。
誤嚥と窒息の違いについて、誤嚥は病気ですが窒息は不慮の事故であるという事、どちらも高齢者に多く、発現は緩徐と突然、
予兆有りとほぼ無し、摂食様式では介助摂取と自己摂取という違いがあり、窒息の場合、すぐに命に係わる状態になる事が多く、
そうならない為の予兆に気が付く観察力、洞察力を養う事が大切であるという事を教えて頂きました。
窒素時の初動対応や、窒息に注意したい食べ物、窒息原因の上位10製品についても学びました。
窒息する原因には、包みや袋、薬、入れ歯など食べ物以外の物もあるという事も忘れてはいけないと思いました。
突然起こってしまう窒息事故、予兆をしっかり察知して是非とも防ぎたいですね。
また、食事観察サポートソフト「い~とみる」のお話もありました。
このソフトは、対象者さんに当てはまるカードを選ぶと、その方にあう食支援の方法を提供してくれるそうです。
簡単に使える食支援ソフトがあると、これで良かったのかと心配になった時も安心ですね。
そして、長谷先生は、能登半島地震の後の講演会では ずっと震災関連のお話をされていたそうで、地震関係の話ではない
講演は、地震後は今日が初めてだったそうです。
1年半以上経過して、やっと解体が進んできている能登半島。
災害慢性期に入り、被災者の皆さんも仮設住宅に入居されました。ですが、皆さんの食事は質素で貧相な物ばかりとの事で
咀嚼回数も減っていてフレイルの方が増えて来ているそうです。
皆が食べる力をしっかり維持していけるような支援が出来るよう日々勉強していく事が大切ですね。